地震で倒壊する恐れがある熊本県人吉市役所の本庁舎が２日で閉鎖される。ゴールデンウイーク明けから移転先で業務が再開される。

　人吉市役所の本庁舎では２日朝から職員が最後の窓口業務を行うとともに、書類や棚などを移転する作業に追われている。本庁舎は今から５４年前の１９６２年に建設されたが、老朽化が目立ち、震度５強の地震で倒壊の恐れが指摘されていた。

　このような中、先月１６日の「本震」で人吉市では震度５弱を観測し、本庁舎は柱や梁（はり）などに多くのひびが見つかったため、業務を続けるのは危険と判断し移転を決めた。

　移転先は市役所別館とカルチャーパレス、スポーツパレスの３か所で、ゴールデンウイーク明けの今月９日から業務が再開される。