オバマ大統領演説 被爆者も立ちあう見通し
アメリカのオバマ大統領は27日、被爆地・広島を訪問する。受け入れに向けた最後の準備が続く一方、注目の大統領の演説に被爆者が立ちあう見通しとなった。
平和公園では、大統領のスピーチに向けた準備も始まった。関係者によると、スピーチが行われるのは原爆慰霊碑前の広場とみられ、出席者の座席の位置の確認も行われた。
大統領は被爆地で何を語るのか。間近で聞く出席者の中には、外務省の招きで被爆者と若者も加わることがわかった。日本被団協によると出席する被爆者は、坪井直代表委員(91)ら3人。
坪井代表委員「『あした午後に出ることができますか?』と打診があった。前のことをグダグダ言わん。未来のために頑張っていこう」
被爆者と共に、ユース非核特使の高校生らも出席する予定。さらに同じ被爆地の長崎市から田上市長の出席も調整中という。
オバマ大統領の行動スケジュールはまだわからないが、原爆資料館も見学する見通し。このため資料館は27日正午で閉館され、大統領が短い時間でも見学できるよう、展示資料の移動も検討している。
被爆から71年の広島が初めて迎える現職のアメリカ大統領。オバマ大統領の到着は27日夕方とみられ、歴史的な一日に向けた最後の準備が続いている。