化学工場で膀胱がん発症 全国で20人に
福井市の化学物質を扱う工場で従業員らが膀胱(ぼうこう)がんを発症した問題で、厚生労働省の調査の結果、全国の工場であわせて20人が膀胱がんを発症していたことがわかった。
これは、福井市の化学工場で「オルト-トルイジン」という物質を扱っていた従業員らが相次いで膀胱がんを発症していたもので厚生労働省は、この物質を扱ったことがある全国の工場に従業員が膀胱がんを発症しているか調べるよう求めていた。
その結果、あらたに8か所の工場で13人の従業員や元従業員の発症が確認され、これで膀胱がんの発症が確認されたのは20人となった。
一方、福井市の工場で膀胱がんを発症した7人は労災申請をしていて、厚労省は、今月22日に初めての検討会を開き、労災認定するか年内には結論を出す方針。