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「慰霊の日」翁長知事、基地負担軽減訴える

2016年6月23日 14:10
「慰霊の日」翁長知事、基地負担軽減訴える

 沖縄は23日、71年前の沖縄戦で旧日本軍の組織的な戦闘が終結した日とされる「慰霊の日」を迎え、全戦没者追悼式が行われた。

 沖縄戦の激戦地となった糸満市摩文仁の平和祈念公園では、正午前から全戦没者追悼式が行われた。翁長知事は追悼式の平和宣言の中で、20歳の女性が殺害され、先月、元アメリカ海兵隊員で軍属の男が逮捕された事件に触れ、過重な基地負担の軽減を訴えた。

 翁長知事「今回の非人間的で凶悪な事件に対し、県民は大きな衝撃を受け、不安と強い憤りを感じています」「日米地位協定の抜本的な見直しとともに、海兵隊の削減を含む米軍基地の整理縮小など、直ちに実現するよう強く求めます」

 一方、安倍首相は、アメリカ政府に再発防止など厳正な対応を求めたと強調した。

 安倍首相「米国とは地位協定上の軍属の扱いの見直しを行うことで合意し、現在、米国と詰めの交渉を行っております」

 式典が行われた平和祈念公園では、多くの遺族が、肉親らの名前が刻まれた「平和の礎」に手を合わせている。沖縄は一日、平和への祈りに包まれている。