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まるでワニ…各地で“巨大淡水魚”出没中

2016年6月28日 19:37
まるでワニ…各地で“巨大淡水魚”出没中

 世界最大級の淡水魚といわれる「アリゲーターガー」が大阪や埼玉など日本各地で目撃されている。生態系を崩すおそれがあるとして、今年、特定外来生物に指定される方針が決定された。いったいどんな魚なんだろうか?

■愛知県・名古屋城、このお堀に“ある巨大生物”がすみ着いているという。その名は「アリゲーターガー」という巨大な淡水魚。まだらな模様に、ワニのような口、そしてとがった歯。体長は1メートルをゆうに超える大きさだ。

■なごや生物多様性センター・寺本匡寛さん「ここに生息しているはずのない生き物ですので、誰かが放した可能性が非常に高い」。7年前からお堀で生息していることが確認されているという。

■先月、埼玉県の荒川では、釣りが趣味の大学生が、全長91センチ、重さ12キロのアリゲーターガーを捕獲した。口の中をみてみると、鋭い牙が無数に生えていることがわかる。

■アリゲーターガーは、もともと北米や中南米などに生息。ワニのような姿から90年代に熱帯魚ファンの間で人気になった古代魚だ。魚のほか、水鳥など小動物も食べ、大きいものでは、全長3メートルにもなるという。

■横浜・八景島シーパラダイス・安部さん「非常にどう猛な性格でして、水槽で、少し手を動かすと、それがエサと認識されると、手にかみつくケースもありまして、飼育員も何度かケガをしたことある」。

■アリゲーターガーの生態に詳しい生物ライターの平坂さんは「ものすごく成長のスピードがはやくて、1年間で1メートル近く成長して、一般的な家庭では飼いきれなくなってしまう魚なので、もてあまして、たくさんの方が全国各地の色んな川に放してしまった」と、その可能性を指摘する。とくに都会の川は、温かい生活排水が入るため、生息しやすい環境だという。

■環境省は今年3月、生態系を守るべくアリゲーターガーを「特定外来生物」に指定する方針を決定。再来年からはペットとして飼育することが原則禁止となる予定だ(※指定前から飼育していたものは事前申請すれば可能)。

■再び名古屋城。1メートルを超えるアリゲーターガーが発見されていたお堀では、先週末、市民団体などが、網での捕獲に乗り出した。その網にかかったものとは?

詳しくは動画で。