×

高速増殖炉「もんじゅ」敷地内に活断層なし

2016年7月4日 20:34

 福井県の高速増殖炉「もんじゅ」の敷地内の断層について、原子力規制委員会の専門家会合は活断層ではないと判断する評価書案をまとめた。

 日本原子力研究開発機構の高速増殖炉「もんじゅ」の原子炉建屋付近には、複数の断層が存在しており、原子力規制委員会の調査団は現地調査などをおこない、活断層かどうかを検討してきた。原発の新たな規制基準では、活断層の上に原子炉などの重要施設を建てることを禁じているため、活断層と判断されれば、廃炉となる可能性が出ていた。

 4日開かれた会合では、原子炉建屋付近の断層は少なくとも12万年~13万年前以降には活動していないとして、活断層ではないと判断する評価書案をまとめた。

 「もんじゅ」を巡っては度重なる機器の点検漏れなどの不祥事が相次いだことから、原子力規制委員会は今年夏をめどに現在、「もんじゅ」を運営する日本原子力研究開発機構に代わる新しい組織を示すよう文部科学省に勧告している。