京大・近大の原子炉“合格” 審査書案了承
原子力規制委員会は運転を停止している京都大学と近畿大学の研究用原子炉について、国の新しい規制基準に事実上合格したことを示す審査書の案を了承した。
京都大学と近畿大学の研究用原子炉は、100ワットと1ワットと商業用の原発に比べ出力が非常に小さいもので、学生の実習や研究のために使われていた。これらの研究用原子炉も、国の新しい基準に適合する必要があるため、運転を止め審査を受けてきた。
原子力規制委員会は13日の会合で、安全対策が国の新しい規制基準に適合しているとし、審査書の案を全会一致で了承した。
今後、文部科学相などに意見を聞いたあと、正式な審査書として決定され、京都大学は今年7月下旬、近畿大学は今年の秋以降、運転再開を目指すとしている。