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ボート連会長 都知事に“現行案”開催要求

2016年10月3日 22:26
ボート連会長 都知事に“現行案”開催要求

 2020年東京オリンピック・パラリンピックに関しボート競技を含む一部会場の建設計画の見直し案が出ている問題で、国際ボート連盟の会長が3日、小池都知事と会談し、予定通りの開催を求めた。

 国際ボート連盟のローランド会長は、3日午前、ボート競技の会場となっている「海の森水上競技場」の予定地を視察した。その後、都庁で面会した小池知事からボートとカヌーの競技会場となっている「海の森水上競技場」の建設見直し案について説明を受けた。

 小池知事「もう一度オリンピック・パラリンピックにかかる経費、様々な環境整備を見直すべきではないかと。これからも調査を続けることになるが、関係者の意見もさらに拝聴していく」

 ローランド会長「(海の森水上競技場は)広範にわたる調査分析の結果、到達した結論。 そして東京のみならず日本全国のあらゆる可能性について検討した。 極めて重要性の高いレガシー(遺産)という基準に関しても検討した経緯があります」

 その上でローランド会長は、都の調査チームがまとめた見直し案について「検討されるべき要素がすべて検討されたのか、若干の不安を抱いている」と、懸念を示した。また、会場の変更先に挙げられた宮城県の長沼ボート場については、「東京から遠く、レガシー(遺産)としての評価は低い」と話した。