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信州大 サル同士の“iPS細胞”移植成功

2016年10月11日 17:59
信州大 サル同士の“iPS細胞”移植成功

 長野県の信州大学の研究グループがiPS細胞を使った新しい心臓病の治療法について、サル同士の移植に成功したと発表した。

 実験を行ったのは信州大学バイオメディカル研究所の柴祐司准教授を中心とした研究グループ。会見によると、実験ではまず、「カニクイザル」から万能細胞と呼ばれるiPS細胞を作る。このiPS細胞から心筋細胞を作り、心筋梗塞を発症した同じ種類の別のサルに移植したところ、心臓の機能が回復していたとしている。

 サル同士という同じ種でのiPS細胞を使った心筋細胞移植の成功は世界で初めてだという。

 今後、ヒトのiPS細胞を使ってヒトに移植するという臨床実験を、数年以内を目指して始めたいとしている。