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「子宮頸がんワクチン研究」不正認められず

2016年11月15日 20:53
「子宮頸がんワクチン研究」不正認められず

 信州大学の教授がトップで行った子宮頸(けい)がんワクチンの副反応の原因を究明する国の研究をめぐり、研究不正がないか調査を行ってきた信州大学は15日に会見し、「不正行為は認められなかった」とする調査結果を発表した。

 この問題は、信州大学の池田修一教授が国の研究班の代表者として、今年3月、「子宮頸がんワクチンを打ったマウスの脳にのみ緑に光る『自己抗体』が見られた」という内容の発表をしたものの、実験自体に不正の疑いが浮上していたもの。信州大学では、外部調査委員会が調査を行ってきたが、15日、ねつ造などの不正行為は認められなかったとする結果を発表した。

 一方で、池田教授は、予備的な実験段階における研究結果を確定的な結論を得たかのような印象を与える発表を行ったと指摘している。外部調査委員会は、検証実験を行うなど科学的な証明を行い、その結果を公表するよう求めたという。