福島第一原発原子炉下に“黒い塊”デブリか
東京電力は30日、メルトダウンした福島第一原発の2号機の内部をカメラで撮影し、原子炉の真下に、黒い塊が確認されたという。溶け落ちた核燃料などが固まった「燃料デブリ」の可能性があり、東電が分析している。
福島第一原発2号機の内部調査は30日朝から行われ、原子炉の格納容器の中にカメラを入れて、事故後初めて、核燃料が装填(そうてん)されていた圧力容器の下を撮影した。
東京電力によると、これまでの調査で、圧力容器の真下に黒い塊があるのが確認されたという。溶け落ちた核燃料などが固まった「燃料デブリ」の可能性があり東京電力が分析を進めている。
燃料デブリであれば、事故後、初めて確認されたことになる。東京電力は今後、場所の確認を進め、廃炉作業最大の山場となる、燃料デブリの取り出しにつなげたいとしている。