保安基準を緩和 ハンドルなし走行可能に
自動車の完全自動運転の実現に向け、国土交通省は9日、保安基準を緩和した。一定の条件のもと、ハンドルやブレーキペダルなどがついていない車でも公道を走ることができるようになった。
国土交通省は9日、公道を走る車に対しハンドルやアクセル、ブレーキペダルの搭載を義務づけていた保安基準を緩和した。これは、公道での自動運転の実証実験を可能にするための措置。これまでは、ハンドルなどがない車が、一般の車と混在して公道を走ることはできなかったが、今後は、公道での実験が可能になり、自動運転技術の開発が進むことが期待される。
ただし、走る速度を制限し、走行ルートも限定しているほか、緊急停止ボタンを搭載するなどの安全確保が求められるという。