高速料金 外国人観光客に過剰サービス?
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「外国人旅行者に過剰サービス?」。キャスターや解説委員として鋭くニュースに切り込む、日本テレビ・下川美奈解説委員に聞いた。
レンタカーを利用する外国人旅行者向けに、7日間2万円、14日間3万4000円でほぼ全国の高速道路が乗り放題になる定額パスが、10月に発売された。
このサービスに対し、ネット上ではこんな声があがった。
「いくら何でも安すぎる!」
「日本人も海外で割引などありお互いさま」
「事故が増えそう」
国土交通省は高速道路のネットワークを通じて、地方への外国人観光客の誘致につながると期待している。
――この話題について、下川さんにご意見をフリップに書いていただきました。
一言で言うと「“おもてなし”しすぎ?」ということなんですけど、外国人観光客の方が増えていただくのはすごく歓迎すべき事ですし、日本各地を色々回ってもらいたいなということはあります。
一方で、観光地を旅行していると、レンタカーで危険な運転をしているなと思って見てみると、「外国の方が運転しています」(と書かれたステッカーが貼ってある)。各地でこういうステッカーをつけて、外国の方が運転している際に分かりやすくしてるんですけれども、それだけすごく周りが注意しなければならないほど慣れてない運転の方がすごく目立って、大丈夫かなと思うことも多いです。
事故自体が増えているという現状があって、一方で日本人が支払っている税金などで高速道路を整備しているのに、なんで外国人だけ割引なんだろうと、不平等感、不公平感を感じている日本人も結構いる中で、せっかくなら日本人の利用者も割引にしてくれればいいのにという意見もあるでしょうし、事故防止をどうしたらいいかということもあります。
単に外国人の特別扱いだけじゃなくて、多面的な配慮が必要なんじゃないかなと思いますね。
【the SOCIAL opinionsより】