“ポテサラ”O157 感染源は特定できず
群馬県などの総菜店で総菜を食べた人がO157(=腸管出血性大腸菌)による食中毒になった問題で、厚生労働省は、感染源の特定はできなかったとする調査結果を取りまとめた。
今年8月、群馬県と埼玉県の総菜店で購入したポテトサラダなどを食べた客がO157に感染し、3歳の女の子が死亡したことを受け、厚生労働省は、感染源などを特定するために患者の行動などを調査した。
その結果、総菜店の食中毒が起きる前の7月下旬ごろから流行がおさまった9月1日までに、総菜店の客が感染したO157と遺伝子レベルまで同じO157に感染した人が91人いたということだが、感染源となる食材や感染の経路は特定できなかったという。
O157が遺伝子レベルまで同じ場合、感染源が同じ可能性がある。O157の遺伝子型が早く分かり、共有できていれば、何が感染源か特定できた可能性があり、厚労省は今後、広域で発生する食中毒について、国や自治体の情報共有の体制を整備するとしている。