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山陽道追突事故、過酷勤務が原因か 報告書

2017年12月6日 19:57

 去年3月、広島県東広島市の山陽自動車道のトンネルで、トラックが停車中の車列に追突し、2人が死亡した事故で、過酷な勤務を続けていた運転手が居眠り運転をしたことで起きた可能性が高いとする報告書が公表された。

 この事故は、去年3月17日東広島市の山陽自動車道下りの八本松トンネルで、トラックが渋滞で停車していた車の列に追突し、巻き込まれた車の運転手2名が死亡するなどしたもの。

 この事故について原因の調査を行っていた事業用自動車事故調査委員会は、トラックの運転手が連続する乗務の疲れから、居眠り運転をしてしまい、前方の車列に気づかずにブレーキを踏むことなく追突した可能性が高いとする報告書を公表した。

 報告書では、運転手が勤めていた会社の運行管理者が、運転手の過酷な勤務状況を把握していながら、休暇を取得させるなどの対応をとらなかったことが、事故につながった可能性も指摘している。

 また、当初の運行計画から遅れが発生したにもかかわらず、運行管理者が計画通りに到着するよう、運転手に指示していたこともわかっていて、調査委員会は、無理のある計画を強行しないことなどとする再発防止策を示している。