行楽日和の3連休、季節外れの“桜”なぜ? 紅葉の「最新」予想 この秋おススメ「アート紅葉」ランキング【#みんなのギモン】
そこで今回の#みんなのギモンでは、「3連休 この秋オススメは?」をテーマに、次の2つのポイントを中心に解説します。
●季節外れの桜 今見られる紅葉は
●まるで絵画 絶景「アート紅葉」
小野高弘・日本テレビ解説委員
「12日から3連休です。11月にもありますし、この秋は3連休が多いですよね。12日からは全国各地で秋晴れの予想です。行楽のチャンスです。皆さん動きが早く、この日羽田空港では、一足早く観光地に向かう人たちなどで混雑しています」
熊本に帰省する人
「暑さが落ち着いて、涼しくなってから行こうかと。観光は阿蘇山ですね」「なにしろ絶景ですよね。それが楽しみ」
孫に会うため福岡に向かう人
「孫の運動会の応援です。上の子が誕生日なので、誕生会も兼ねて」「(自分たちは)群馬に住んでて、時々じゃなきゃ行けないから」
小野解説委員
「一方で迎える側の観光地はどうでしょうか。東京・あきる野市の秋川渓谷にある、“美肌の湯”を売りにした『瀬音の湯』。紅葉にはちょっとまだ早いようで、青い葉が目立ちました。『3連休で忙しくなるな』と期待の声も上がっています」
渡邉智宣総支配人
「今まで雨でぐずついたお天気で、外に出られなかったお客さんも多いと思いますので、そういった方も鬱憤晴らしみたいな感じで、明日(12日)から来てくれるんじゃないか」
鈴江奈々アナウンサー
「今年は猛暑で暑い日が長く続きましたし、なかなかアクティブに動きたくても動けなかったので、発散したいと思っている方は多いかもしれないですね」
小野解説委員
「秋といえば紅葉ですよね。11日にスタッフが、東京都内ではいま紅葉がどんな感じなのか見に行ってきました。世田谷区の砧公園では、ちょっと色づいています。と思ったら、ソメイヨシノが咲いていたんです」
「トンボと桜が一緒に見られる状況です。公園のスタッフによると、この時期は毎年ではないものの桜が勘違いして咲くことがあるそうです。ただこれほど多く咲くのは珍しく、『猛暑の影響かな』と話していました」
森圭介アナウンサー
「急に寒い日があって(その後)暖かい日が来ると、びっくりして咲いてしまったりするのかもしれませんが、トンボと桜はなかなか見られませんから、こういう珍しい風景を見るだけでもいいですね。行ってみたいです」
小野解説委員
「全国の紅葉はどうでしょうか。ウェザーニュースによる『紅葉の見頃予想マップ』が発表されました。10日現在の最新の情報です」
「葉の色づきは、秋の気温と深く関係しています。気温が低いと早く色づくため、北から南に向けて進行していきます。桜前線は南から北なので、逆ですね。北海道では平野部で色づきが進んでいます」
忽滑谷こころアナウンサー
「10月になっても暑い日があったじゃないですか。見頃に影響は出ているんですか?」
小野解説委員
「どうもあるようです。東北や東日本の標高の高い山では、これまでの厳しい残暑の影響で、葉の色づきが遅れ気味だそうです。さらに、9月まで昼間が暑く、日照時間が平年よりも長かった影響で、東日本や西日本を中心に、一部で葉が変色しているところもあります」
森アナウンサー
「変色というのは、色づきではないということですか?」
小野解説委員
「葉が焼ける、『葉焼け』と言います。夏の強い日差しによって葉がダメージを受けて傷んでしまいます。やけどをしたような症状で、一部が茶色になったり、白っぽく色が抜けたりします」
森アナウンサー
「紅葉じゃないということですね」
小野解説委員
「鮮やかな紅葉を前に葉が枯れてしまい、見頃の期間が短くなる可能性もあるといいます。紅葉狩りに行く時は、最新情報のチェックが必要だそうです」
森アナウンサー
「この予想マップによると、(日光の)いろは坂で10月26日頃から、(東京の)高尾山で11月18日頃からと、関東でも始まっているところはあるんですかね?」
小野解説委員
「この3連休に関東で見られる紅葉を調べてみました。群馬県や福島県など4つの県にまたがる尾瀬国立公園では、標高1400メートルの湿原が広がり、『草紅葉(くさもみじ)』と呼ばれる紅葉が見られます」
「10月6日に撮影された写真でも分かりますが、黄金色や赤色に色づくのが特徴で、この3連休が見頃だそうです。周辺の木々はどうなっているのでしょうか。国立公園の中にある温泉宿が11日に撮影してくれた写真では、色づき始めていました」
刈川くるみキャスター
「紅葉は見頃が短い分、毎日移ろいゆくものなので、この3連休にちょうど見られそうなのはうれしいですよね」
小野解説委員
「栃木・奥日光でも紅葉が始まっています。竜頭の滝の周辺で、お茶屋さんが11日に撮ってくれた写真があります。お雑煮を食べながら、滝と紅葉を見るのがおススメだそうです。『10日くらいから朝が冷え込み始めたので、これから紅葉が進むだろう』と話しています」
小野解説委員
「次に、あまり聞かない言葉かもしれませんが『アート紅葉』について。絵画のような独特の世界観を感じられるもので、旅行情報誌『じゃらん』が調査したランキングがあります」
「5位は、宮城・仙台市の『秋保ナイトミュージアム』。庭園ですが、歩いて回れる回遊式になっていて、ライトアップされた紅葉が池にそのまま映り込んでいます」
森アナウンサー
「秋保は温泉もあって、のんびりできますからね」
小野解説委員
「4位は、紅葉が額縁に入ったように見える京都市の『宝泉院』です。書院の柱と鴨居を額縁に見立てていて、切り取られた紅葉の景色が特徴です」
鈴江奈々アナウンサー
「ずっと見ていたいですね」
小野解説委員
「3位も京都市で、嵐山にあるアートギャラリーの『祐斎亭(ゆうさいてい)』。丸い窓から見られる紅葉が、まさにアートですよね」
森アナウンサー
「映り込みがいいんでしょうね」
小野解説委員
「2位は、滋賀・高島市にある『メタセコイア並木』です。約2.4キロにおよぶ紅葉のトンネルになっていて、色づいた葉の一部が道路に落ちてわだちになっています。直線的なきれいな景色、アートです」
小野解説委員
「1位はやっぱり京都市で、禅林寺の『永観堂』です。古くから紅葉の名所として知られていて、約3000本のモミジが境内を彩ります」
小野解説委員
「関東では6位に、埼玉・飯能市の『トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園』がランクインしました。アニメのような世界観です」
鈴江アナウンサー
「絵の世界に入ったような…」
森アナウンサー
「水面があると、反射してより美しく見えますね。カメラを持ってこの3連休お出かけするのもいいかもしれませんね」
小野解説委員
「日本は紅葉する樹木の種類がとても多いです。それだけ、色のバリエーションがあります。色の違いや景色の違いを楽しんでみるのもいいですね」
(2024年10月11日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
【みんなのギモン】
身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、
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