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スーパーの“使い分け”してる? 物価高で買い物「変わった」65% 値引き、店内にバー…集客合戦に熱【#みんなのギモン】

2024年10月9日 9:02
スーパーの“使い分け”してる? 物価高で買い物「変わった」65% 値引き、店内にバー…集客合戦に熱【#みんなのギモン】
物価高騰を受け、同じカテゴリーでより安い商品を選ぶ、まとめ買いをするなど買い物の仕方が「変わった」という人は65%に上ります。多くの人が普段からスーパーを使い分けていて、その基準は価格だけではありません。店側は集客合戦を繰り広げています。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「スーパーの『使い分け』してる?」をテーマに、次の2つ…のポイントを中心に解説します。

●野菜はここで 肉はあそこで
●値引きで“集客合戦”

■また値上げラッシュ…買い物は?

近野宏明・日本テレビ解説委員
「10月は今年最大の値上げラッシュとなりました。物価高がずっと続き、わが家もお肉を買うならこの店、野菜はこっち、アイスはここ、ティッシュはここ、と普段からするようになっています」

「消費に関する動向などを定期的に調べる、株式会社ファンくるが9月に行ったアンケートがあります。『物価高騰によって買い物の仕方が変わったか』という質問に対して、『かなり変わった』が20%、『変わった』が45%でした」

「では、実際にどう変わったのか。複数回答ですが、『同じカテゴリーの商品でより安い物を購入するようになった』が63%でした。しょうゆを買うと決めたら、より安いしょうゆを買う、お肉ならお肉でもっと安い店に行く、などです」

「『安売りをする時にまとめて買う』は46%。『そのカテゴリーの商品の購入頻度を減らした』は36%でした」

鈴江奈々アナウンサー
「いろんなスーパーの中で、『きょうはこれ買いたいから』と安いところを目がけて行くこともあります。全般的に比較的安い青果店が近所にありますが、最近野菜が高いので、週に1回そこでまとめて買おうかな、ということはしています」

斎藤佑樹キャスター
「お気に入りのコンディショナーがあるので、(スーパーではなく、ちょっとでも安い)ドラッグストアなどに行って買うようにしています」

森圭介アナウンサー
「シャンプーとかコンディショナーを都度都度ボトルで買っていましたが、信じられない大きさの詰め替え用が安いので、あれを置いています。(買い物の仕方を)変えたかもしれません」

瀧口麻衣アナウンサー
「ドラッグストアなどで、より安いトイレットペーパーやティッシュなどを買っていますね」

■買い物に変化があったカテゴリー

近野解説委員
「皆さん、生活防衛をやっています。どういうカテゴリーで変化があったのか、その割合を見てみます。複数回答ですが、冷凍食品やレトルト・インスタント食品、鮮魚は27%、乳製品は28%と、約3割の人に買い方の変化が生じました」

「約50%の人は、野菜(52%)や精肉(45%)で変化があったと答えています」

鈴江アナウンサー
「わが家は野菜なら、日々値段は変化するので、安い時にまとめて買って冷凍しておきます。旬の物は安かったりしますからね。ちょっとずつでもだいぶ違いますから」

■街で聞く…買い物の工夫は?

近野解説委員
「物価高で買い物の仕方も考えるようになったということで、街の皆さんがどう買い物をしているのか聞いてきました」

主婦(50代)
「ドラッグストアで買い物をしたんですけど、薬じゃなくて食料品を買いました。卵とかベーコンとか、きょうは牛乳もすごく安くて。お肉はスーパーで買うけれども、ベーコンはドラッグストア」

主婦(60代)
「あちこち行かない。大きなスーパーだと、デパ地下だといろいろあるじゃないですか。それで選びながら、試行錯誤しながら」

主婦(80代)
「自転車に乗れないんですよ。だから買う物も本当に必要な物」

森アナウンサー
「皆さんいろんな工夫をされています。ドラッグストアで食べ物を買うんですね」

瀧口アナウンサー
「(安いので)私もドラッグストアで(愛用の)ふりかけを買っています。のりと卵でおなじみのあれです」

近野解説委員
「そういうのを見つけるとうれしくなりますよね」

■複数のスーパーを使い分ける割合

近野解説委員
「ファンくるの調査では、こんなデータもあります。『普段から複数のスーパーを使い分けていますか?』という質問に対し、20代と30代は73%が『使い分けている』と回答しています。40代は83%、私のような50代以上になると9割近い88%になっています」

鈴江アナウンサー
「50代以上の方はマスターですね。いろんな情報を駆使して…」

森アナウンサー
「少しでも安いところで、ということなんですね」

■価格、品ぞろえ…使い分けの基準は?

近野解説委員
「では買う場所を何によって使い分けているのかを聞いたところ、1位はやはり価格(70%)。2位は品ぞろえ(52%)、3位は品質(47%)。4位はアクセスの良さ(33%)で、その時いる所からところからどう買って帰ろうか、家にいるのか外にいるのか」

「5位は、クーポンやキャンペーンがあるかどうか(24%)。アプリでクーポンを手に入れてから目当ての商品をそこに買いに行く、ということのようです」

鈴江アナウンサー
「アプリをいっぱいダウンロードしていて、探すのが大変です。お会計の時に時間をとりますが、場所によってはその場でルーレットを回して割引になったりとか…。ちりも積もればで、お得ですよ」

瀧口アナウンサー
「私もやります」

斎藤キャスター
「私は(2位の)品ぞろえでいうと、(コンディショナーを買う)ドラッグストアとか、パンはパン店で買うという感じですかね」

■生協、ドンキ…集客の工夫いろいろ

近野解説委員
「(アンケートでは)いろんな選択基準が挙がっていますが、(重視するのは)やはり価格が上に来ます。物価高が続いて買い控えとなると、お店は困ってしまいます。スーパーなどではいま、あの手この手で“集客合戦”が行われています」

「物価高を受けて、生協は11月末まで『くらし応援全国キャンペーン』と銘打ち、約180品の加工食品や冷凍食品を1割程度値引きします」

「ドン・キホーテではアプリの口コミ評価の数をもとに、月ごとに20以上の商品を選び、1~3割引にします。いわば、お客さんが投票するような形で割引き商品が選ばれます」

森アナウンサー
「口コミ評価が高い物が安くなる、ということですか?」

近野解説委員
「そのようですね。お店としては評判のいい売れ筋を選んで、なお安く売ることで売り上げも期待できるのかもしれません」

■スーパーの中にカフェやバーを設置

近野解説委員
「他にも新たな取り組みをしているところもあります。東京・墨田区のショッピングモール内のスーパー『ブランデ オリナス錦糸町店』では、食品売り場にカフェやバーを設置して、買い物の他にも店に来る目当てを作ろうとしています」

「普段は試食などを行うコーナーでは1日2回、立ち食いの寿司(すし)店になります。この価格は、店内で販売しているテイクアウトのお寿司の商品と同じです。買い物ついでにちょっと寿司をつまむというものです」

森アナウンサー
「テイクアウトのお寿司だと、お店で食べるより低価格だったりしますもんね」

■“買い物ついで”の楽しみで利用

斎藤キャスター
「買い物に行くだけじゃなくてこういうことをやっていると、立ち寄る時間も早まるかもしれません。気になっちゃいますもんね」

近野解説委員
「結果として、つい買い物をいっぱいしてしまいそうです」

森アナウンサー
「お店としては、お客さんの滞在時間を増やせばそれだけ買ってくれるチャンスは増えるので、願ったりかなったりですよね」

近野解説委員
「買い物ついでの楽しみで実際に利用する方が多いそうですよ」

鈴江アナウンサー
「物価高でお会計をする時に『おっ』と思うんですが、こういうイベントなどがあると、日常の中の毎日のお買い物も楽しみが増えて、物価高を上回る楽しみがあれば乗り切れそうだなという気持ちになれます。ポジティブになれそうです」

近野解説委員
「家計が物価の上昇に追いついていないと感じる方は多いですよね。特に高齢の方がわざわざ遠くの店をはしごしなくても、満足がいく買い物が普段からできるように、とにかく物価の安定をしっかりと実現してほしいものです」

(2024年10月8日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】

身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト

最終更新日:2024年10月9日 9:02
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