大型貨物船の自動運航開発プロジェクト
車の自動運転の技術開発が進んでいるが、実は船でも自動運航を目指す動きが出ている。将来、大型の貨物船を自動で運航させるため、新しい技術を開発するプロジェクトの様子が公開された。
26日に公開されたのは、日本郵船が船舶用の機器メーカーなどと共同で進めている研究プロジェクトで、船の運航の自動化を進めるのに必要な操船の技術を開発している。
大型の貨物船は針路変更や停止に特に時間がかかることから、混雑する海域で衝突事故を防ぐには、周りの船の動きを的確に把握し、自分の船の針路や速度を決める必要がある。
現在、その判断は船員の経験にゆだねられているが、このプロジェクトでは、シミュレーターを使って熟練した船長の判断基準をデータ化し、操船のシステムに取り入れることを目指している。
日本郵船などは、運航の一部でも自動化できれば、長時間、緊張を強いられる船員の負担を減らしたり、衝突しそうな船を見落とすミスを減らすことにつながるのではとしている。