脳活動に関係…麻雀する子は「国語」が得意
大人が遊ぶ「麻雀(マージャン)」を、子どもに教える教室があります。教わっている子どもには、ある共通点がありました。
東京・五反田にある「子ども麻雀教室」。4歳から高校生までが麻雀を習っています。月2回行われている教室は常に満席状態。子どもたちはある共通の教科が得意だといいます。
「得意教科は、国語だと思う(中2女子)」「国語が好き(小6女子)」
国語の成績優秀者が多いことが判明。麻雀と国語、意外な関係性とは?脳科学が専門の教授に聞いてみると―
「麻雀をしている時に活動が高まる脳部位と、国語とかで文章の読解とか、裏の意味を読む脳部位はほとんど一緒です」(諏訪東京理科大学・篠原教授)
麻雀は原則4人で行う複雑なテーブルゲーム。さらに将棋や囲碁とは違い、見えるのは捨て牌(はい)だけ。限られた情報から相手の手を読み、自分の手を作りあげます。そのためプレーヤーは、捨て牌と自分の牌はもちろん、ライバルの表情やしぐさからも情報を読み取ろうとします。
麻雀を打つ時の子どもの視線を見てみると、あちこちに注意を傾け、集中している様子が見て取れます。子どもたちは麻雀と国語の共通点に気づいているようです。
「『主人公の今の感情は?』みたいな問題は、麻雀でいうとこの人いま何やってるのかなっていうのを読み取るのにすごい近い(中2女子)」
こうした脳活動が弱まってしまうと、国語にも影響が―
「隣の芝生は青いという言葉を聞いたときに、ただ青いとしか感じられない」「うらやましいなどニュアンスを感じ取れなくなってしまいます」
麻雀で文章読解に必要な脳活動を鍛えることにより、国語の成績アップが期待されるということです。
【the SOCIAL viewより】