宇宙ベンチャー企業が小型ロケット模型公開
民間企業単独で日本初のロケット打ち上げを目指す宇宙ベンチャー企業が、今年春に北海道で打ち上げ予定の小型ロケットの模型を公開した。
公開されたのは、今年春に打ち上げ予定の小型ロケットMOMO2号機の実物大の模型。ロケットは全長10メートル、重さ約1.1トンで、エンジンや機体には民生部品などを使い、打ち上げ費用を数千万円程度に抑えているのが特徴。
製作したインターステラテクノロジズは、去年7月に北海道大樹町からMOMO1号機を打ち上げたが、機体の強度不足などが原因で無線通信が途切れ、目標としていた高度100キロメートルには届かなかった。
インターステラテクノロジズ・稲川貴大社長「世界中のロケットの成功確率は、現状の技術ですら95%と言われている。そこに新しくチャレンジするのはもっと難しい話なので、一歩ずつ技術的に理解していきながら、謙虚な気持ちでまじめにやることこそ大事」
1号機の教訓から、2号機は燃料タンクや尾翼の構造を改良し、強度を向上させたという。今年春の再挑戦で目標高度に到達すれば、民間単独としては初めての宇宙飛行となる。