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水道管が凍って水が出ない…対処法は?

2018年1月26日 17:11
水道管が凍って水が出ない…対処法は?

厳しい寒さで水道管が凍ってしまい、朝起きたら水が出ない!という事態が多く発生している。こんな時はどうすればいいのだろうか?

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■氷点下2℃を下回ると凍結する傾向

東京・世田谷区にある住宅で、ベランダから水が噴き出した。ちょうど水道管が通っていて、破裂してしまったという。そして板橋区では、マンションの上に設置されている貯水タンクから上に向かって水が噴き出した。タンクにつながる水道管が破裂してしまっている。さらに、埼玉県宮代町にあるアパートでは、水道管が破裂して噴き出した水がつらら状に凍ってしまったという。雪国のような光景だ。

東京都水道局によると、水道管は気温が氷点下2℃を下回ると凍結する傾向があり、まさに、ここ2日がそうで、25日の朝は氷点下4℃、26日朝は氷点下3.1℃だった。水道局には25日から26日朝にかけて、「水道管が凍結してしまった」などという相談が、都内だけでも3433件寄せられたそうで、こんなにくるのは異例のことだという。皆さん朝起きてびっくりしたことだろう。

■凍結させないためには?

では、水道管を凍結させないためにどうしたらいいのか?一番手っ取り早いのは、外でむき出しになっている水道管そのものをタオルなどで巻いて、雨や雪でぬれないようにビニールテープでぐるぐる巻きにする方法。冷気が直接当たらないようにすることが大切で、さらにここに段ボールをかぶせておくだけでもずいぶん違う。ただ、配管の仕方によっては壁に貼り付けられていて難しい場合もある。
そこで、もう一つの予防法が、家の中1か所でいいので蛇口を少しだけ開けて、水をちょろちょろ出しっぱなしにしておく、という方法だ。本当に少しだけ、鉛筆の芯くらいの細さで十分なんだそうだ。例えば一晩、8時間程度ちょろちょろ出しっぱなしにしていると、バケツ6杯分くらいになるそうだ。そのまま水を捨ててしまってはもったいないから、お風呂場など、水をためて再利用できる場所がいいかもしれない。

■もし凍結してしまったら?

もし、水道管が凍結してしまったらどうしたらいいんだろうか。大事なポイントがあり、水道管に熱湯をかけるのは絶対にやめること。これをしてしまうと、水道管が破裂する恐れがある。ある水道の工事業者に聞いてみたところ、「熱湯をかけたら破裂してしまった」という相談、これがすごく多いんだそうだ。水道管が破裂すると修理をお願いすることになるが、こちらの業者によると、修理には数時間、費用も数万円など高額なものになるそうだ。

■熱湯はダメ!ゆっくり温めて

熱湯はダメ、となると、どうすればいいんだろうか?ポイントは、ゆっくりと温めること。水道管は極端な温度変化に弱いんだそうだ。東京都水道局によると、水道管にタオルをかぶせてその上からぬるま湯をかけるとよい、とのことだった。このぬるま湯、もしも前日に入れた風呂水がまだ残っていたら、ちょうどいい温度に下がっているかもしれないから、あえて風呂水を残しておくという手もある。天気予報を見て前の日から備えておくことが大切だ。