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凶悪事件の取材、20年前とどう変わった?

2018年2月21日 15:33
凶悪事件の取材、20年前とどう変わった?
日本テレビ社会部・勝田真司デスク。最初の現場が、オウム真理教の施設があった上九一色村。その後、社会部の記者や中国特派員として、冷凍餃子事件やウイグル暴動などを伝えた。警視庁キャップを経て、現在は社会事案の取材の陣頭指揮を執っている。

――最近の取材で感じることはどんなことでしょうか。

20年以上前から殺人などの凶悪事件の捜査現場を取材してきましたが、捜査員がよく言っていたのは「現場百遍」という言葉です。とにかく現場に何回も何回も通って、犯人につながる情報や解決につながる糸口を見つけるというものでしたが、今や本当にネットの時代ということで、防犯カメラやスマホの通信履歴みたいなものが、取って代わっているという部分もあります。

座間の9人殺害事件でも、犯人は被害者とスマホ上(ネット上)で接触していて、あとは駅の防犯カメラみたいなものに一緒に映っているところが、いわゆる立件とかにつながっています。

取材も同様で、それまでは捜査員や事件現場の元に通って、情報をとるということをしてきました。その大切さというものは変わらないんですけど、今はやっぱり「ネットの取材」というものが、本当に重要になっています。

相模原の連続殺傷事件もありましたが、あれは犯人の男が、事前にいわゆるネット上に動機とかを告白する動画をのせているんですね。やっぱりそういった部分で、捜査も取材もいまやサイバー空間で深く向き合っていくことが欠かせない時代になってきたと感じます。


【the SOCIAL guestより】