台風に備え “川の氾濫”想定し大規模訓練
大型台風で首都圏の川が氾濫したという想定で、大規模な防災訓練が行われた。
東京・足立区の河川敷では、大型台風で荒川が氾濫し、冠水や水難事故が発生した想定で、市民や消防団約500人が訓練を行った。水没した車の中に取り残された人を、窓ガラスを割って運び出したり、川に流された人をヘリコプターやボートで救出したりした。また、土のうを積み上げるなど、浸水を防ぐ対処法を実践していた。
また千葉県栄町の利根川沿いでも、国交省・関東地方整備局の職員や地元の水防団、住民など約1000人が訓練し、大雨で利根川の堤防が決壊したとの想定で、水の中に取り残された人をヘリコプターなどで救助した。
またこの訓練では、川の洪水情報をいち早く伝える「緊急速報メール」も使われた。これは、避難勧告の目安となる氾濫危険水位に達した場合や、氾濫が発生した場合に流域にいる人の携帯電話に自動的に配信されるもので、今月から国が管理する全ての河川を対象に運用されている。