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問題相次ぎ スポーツ庁長官がメッセージ

2018年6月15日 21:59

スポーツ競技でパワハラや暴力行為などの問題が相次いでいることを受け、スポーツ庁の鈴木大地長官は、各競技団体や大学関係者に対し、「スポーツ界全体で旧弊を取り除き、誠実性・健全性・高潔性を高めていかなければならない」などとするメッセージを表明した。

鈴木長官はメッセージの中で、相次ぐパワハラや暴力行為などの問題の背景には「勝利至上主義、行き過ぎた上意下達や集団主義、科学的合理性の軽視といった日本のスポーツ界の悪しき体質・旧弊がある」と指摘した上で、「スポーツ・インテグリティ(誠実性・健全性・高潔性)を高めていかなければならない」としている。

また、各競技団体や大学スポーツ関係者に対し、(1)指導者に対する教育研修の強化、(2)アスリートの相談体制の充実、(3)問題事案が起きた場合は公正に調査し説明責任を果たすこと(4)安全確保に向け大学が取り組みを充実させることを求めた。

さらに、アメリカの「NCAA(=全米大学体育協会)」をモデルにした大学や競技を横断的・一体的にまとめる新組織、いわゆる「日本版NCAA」について来月をメドに準備委員会を立ち上げると表明した。