×

若い世代は「深刻な状況に」自殺対策白書

2018年6月19日 16:03
若い世代は「深刻な状況に」自殺対策白書

去年、自殺した人の数は、8年連続減少となる中、若い世代の自殺した人の割合はほぼ横ばいで「深刻な状況にある」ことが政府の自殺対策白書で明らかになった。

政府が閣議決定した「自殺対策白書」によると、去年1年間に自殺した人は2万1321人で、8年連続で減少した。

一方で、人口10万人あたりの自殺者数をみると、20歳未満は1998年以降、ほぼ横ばいで、「若い世代の自殺は深刻な状況にある」としている。

白書では、去年、神奈川県座間市でSNSに自殺願望を投稿した若者が殺害された事件を受け、今年3月に実施した、SNSによる相談事業の結果を公表した。

1か月の相談は延べ1万129件にのぼり、相談者の8割が20代以下で、9割が女性だったという。

白書では、SNSはあくまで相談の入り口で、その後の支援につなげることが重要だと指摘している。