中国・深センで日本人の男子児童が男に刃物で刺され死亡した事件が発生し、18日で1か月です。中国側は、事件の背景などについて、適切なタイミングで説明する意向を示しました。

現場から中継です。

児童が通っていた学校の周辺です。登下校の時間帯には警察車両が警備に当たるほか、警察犬や防弾チョッキを着けた警察官がパトロールを行う様子も見られました。

広東省・深センで先月、日本人学校に通う男子児童が男に刃物で刺され死亡した事件では、今週から学校の登校が再開されました。当面は日本政府などの負担で、登下校にバスやタクシーなどを利用するということです。

──事件の背景について、新たに分かったことはあるのでしょうか？

地元警察が44歳の男を拘束し取り調べを行っていますが、中国側からは犯行動機など詳しい説明はありません。

そうした中、17日、日本政府が改めて事実の解明や説明を求めたのに対し、中国側は司法手続きに基づき、適切なタイミングで事件の内容を説明すると述べたということです。

外交関係者からは、「真相解明がなければ安全対策も取れない」との声も聞かれ、事件の背景の究明が急がれます。