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“配慮が足りなかった” 中学校で「クラス分け」やり直し…保護者からの指摘で“異例”の対応

2024年4月9日 21:48
“配慮が足りなかった” 中学校で「クラス分け」やり直し…保護者からの指摘で“異例”の対応

滋賀県守山市の中学校で異例の事態が起きています。クラス分けに配慮が足りなかったとして、学校がクラス分けのやり直しを行いました。

   ◇

クラス替えといえば、今も昔も変わらないドキドキワクワクの一大イベントです。

神奈川出身(20代)
「ドキドキ」

茨城出身(20代)
「ワクワク」

千葉出身(20代)
「楽しみ」

神奈川出身(20代)
「仲良い子と離れちゃう時があったのでずっとドキドキしていた」

千葉出身 大学生(10代)
「怖いけどね」

熊本出身 大学生(10代)
「怖いけど」

一生の出会いがあった人もいました。

青森出身(50代)
「何年か前にクラス会やった時、めっちゃ盛り上がった。3年3組のクラス会、先生も来て盛り上がりました」

東京出身(50代)
「毎回ドキドキしていた。何か配られるんだよね、プリント配られて、でもイヤな思い出は一つもない」

――良い思い出

東京出身(50代)
「そうですね」

そんなクラス替えを“やり直した”中学校があります。滋賀県の守山南中学校。市の教育委員会によると5日、新3年生381人、11クラスのクラス替えを発表しましたが、10日に新たにクラス替えを発表するというのです。理由は、人間関係に問題がある生徒同士が同じクラスになっていたからだとしています。

異例とも思えますが、専門家によると…

上越教育大学 赤坂真二教授
「生徒の事情を無視することはできない。本当はこのまま走り続けることも可能かもしれないが、ちゃんと生徒指導の配慮がしたいと判断したのではないか。最近の学校は(生徒の事情を)無視してカリキュラム運営はできなくなっている。これからこういう学校(の対応)が増えてくるかもしれない」

学校や地域によってクラス替えの頻度は様々。47都道府県それぞれの教育委員会などに聞いてみたところ、全国の公立中学校のクラス替え状況で最も多かったのは「毎年が多い」で28府県。岩手県と長野県は「中学3年間で1回が多い」と回答しました。(各都道府県担当者に電話でききとり)

1年生から2年生になる時にクラス替えを行い、3年生になる時は行わないという中学校もあるようです。

では、クラス替えはどう行われているのか。9日に新学期を迎えた都内の中学校に話を聞きました。

新中学3年生
「クラス替えがありました。3年生です。(一緒に取材を受けた子と)仲良いから同じクラスになれてうれしかった」
「一回も一緒じゃなくて」
「初めてです」

念願の同じクラス、笑顔を浮かべる生徒もいれば…

――クラス替えどうだった

新中学3年生
「自分だけ、バスケ部は。自分のクラスでぼっちだったので悲しい」

――(同じクラスにバスケ部の)仲間がいない

新中学3年生
「はい」

少し苦笑いする生徒もいました。

先生にクラス替えの“裏話”を聞いてみました。

青稜中学校・高等学校 伊藤真人教務部長(当該中学校とは無関係)
「クラス分けは男女で成績で均等になるようにまず分ける。ある程度組んでから学年(の教員)全員で照らし合わせて、会議の中で話し合われます。1日でまず終わらないです。場合によっては3回、4回やって最後にクラスをまた変えることもある」

生徒の年次があがるにつれてそれぞれの友達関係・性格など情報も増えてくるため、割り振るのが大変になってくるといいます。それでも、なにより大切にしているというのが…

青稜中学校・高等学校 伊藤真人教務部長(当該中学校とは無関係)
「一番は人間関係。どうしても人間関係の中では力関係が絶対に出てくる。エスカレートしていじめに発展することが多い。普段から教員が見て、子どもたちの訴えから見つかってくるので、それを考慮して一緒にしない方が良い。場合によっては隣のクラスにしない方がいい時も」

今回、配慮が足りなかったとしている滋賀の中学校。教育委員会は「原因究明や再発防止に取り組む」としています。

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