×

辺野古埋め立て承認 住民の裁決取り消し請求退け

2022年4月26日 16:52

沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先とされる名護市辺野古の埋め立て承認について、知事がいったん撤回した処分を、国土交通大臣が裁決で取り消したことに対し、辺野古の住民らが裁決の取り消しを求めた裁判で、那覇地裁は住民の訴えを退けました。

この裁判は、辺野古の埋め立てが完了して、新しい基地ができれば、航空機騒音などの被害を受けるおそれがあるとして、辺野古の住民ら4人が、知事の撤回でいったんなくなった埋め立て承認の効力を、復活させた国土交通大臣の裁決の取り消しを求めたものです。

那覇地裁は26日の判決で、原告の住民4人について、新しい基地の運用によって、健康や生活環境にかかる著しい被害を直接的に受けるおそれがある者には該当しないとして、原告適格を否定し、訴えを却下しました。

一方で判決は、より激しい航空機騒音が想定される地域の住民であれば、裁決の取り消しを求める原告としての適格性は認められる、との見解も示しました。