重症化リスク低い人対象「自主療養」自分で検査・受診なし 神奈川
強い感染力も多くの人が重症化しにくいオミクロン株の特性を踏まえ、神奈川県では28日から「自主療養」を始めます。重症化リスクが低い人を対象に、手持ちの検査キットなどで陽性となった場合、医者も保健所も一切通さずに療養する新しいシステムです。
■重症化しにくいオミクロン株の特性を踏まえ…
有働由美子キャスター
「『自宅療養』というのはよく聞きますけど、神奈川県では28日から、『自宅療養』に加えて、『自主療養』という全く新しいシステムを始めるんです。これは、感染力は強いけど、多くの人が重症化しにくいオミクロン株の特性を踏まえたもので、『自宅療養』は必ず医療機関で医師から陽性の診断を受けた上で療養していましたが、『自主療養』では手持ちの検査キットなどで陽性となった場合は、医者も保健所も通さずに療養するというものなんです。まさに“オミクロン株モード”に切り替えたということになりますかね、小栗さん」
小栗泉・日本テレビ解説委員
「この方法は、神奈川県が2週間ほど前から構想していたということなんですけども、これまでから切り替えたことが大きく3つあります。まずは『対象』です。今回、自主療養できる対象となるのは『6歳から49歳以下』なんですが、『基礎疾患』があったり、『肥満』だったり、『妊婦』の方は対象外なんですね。つまり、重症化などのリスクが低い方が対象となります」
小栗
「二つ目は『療養の仕方』です。健康観察について、自主療養者は毎日1回、LINEなどで体調を聞かれるので、それに返信をします。容体が急変した場合には、24時間対応している専用ダイヤルに電話をしたり、最寄りの医療機関を迷わず受診したりしてください。食料なども自分で調達するという形になります」
■“低い感染リスク”外出しての食料調達「致し方ない」と担当者
有働
「といっても、食料が足りなくなったとなったら、ちょっとコンビニに買いに行くとかは?」
小栗
「それはですね、『行っていいですよ』というわけではないですけど、ただ、県の担当者は『1人でマスクをしてしゃべらなければ、誰かにうつすリスクも低いので致し方ない』と話しています」
「3つ目は『陽性であることをどう証明するのか』です。学校や勤務先などに陽性であることを証明する場合、このシステムに登録すれば、『自主療養届』というものが自動で発行されるんです。つまり、病院にわざわざ出向かなくても、県が認めた書類として提出できるということです。神奈川県の担当者は『これで軽症者が自分で判断して療養することができれば、高齢者やリスクの高い人を守ることができる』と話しています」
有働
「廣瀬さんも神奈川県民ですけど、完全自己完結型のこのシステム、どう感じますか?」
廣瀬俊朗・元ラグビー日本代表キャプテン(「news zero」パートナー)
「僕自身に関しては、リスクも少ないので、このシステムでいいかなと思います。一方で、家族のことを考えると、子供はワクチンを打ってないので、少し気がかりですね。いずれにせよ、急を要する人とか、リスクがある人の対応を迅速にということですので、そのことを念頭に置いて、自分自身は適切に行動していきたいなと思いました」
有働
「私たちも、オミクロン株モードに切り替えていかなくてはというところだと思いますけど、何か不安な症状がある時は、これまでと変わらず電話をかけてから受診でOKですので、うまく使い分けて乗り切りましょう」
(1月27日放送『news zero』より)