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“コロナで自粛”一転……海外旅行を国が後押し 狙いは「アウトバウンド増→インバウンド増」 パスポート取得やWi-Fiで支援

2023年5月11日 7:59
“コロナで自粛”一転……海外旅行を国が後押し 狙いは「アウトバウンド増→インバウンド増」 パスポート取得やWi-Fiで支援

日本からの海外旅行を後押ししようと、観光庁などは10日、パスポートの取得費用の半額分の電子ギフトがもらえるなどのキャンペーンを発表しました。キャッチフレーズは「今こそ海外!」。なぜこのタイミングで海外旅行支援を打ち出したのでしょうか?

■行きたい海外は?…1位はハワイと韓国

有働由美子キャスター
「今年行きたい海外旅行先ランキングがあります。全国のZ世代(19~25歳)の男女400人を対象にした、観光庁の『海外旅行に関する意識調査』です。男性の1位はハワイ、女性は韓国でした。2位はどちらもフランスで、3位は台湾とイタリアということでした」

「新型コロナウイルスも5類になり、水際対策もなくなりましたので、今年こそ海外へ行きたいという方も多いと思います。そうなると必要なのがパスポートですが、10日、この取得を支援するキャンペーンが発表されました」

■レンタルWi-Fiの無料提供も

小栗泉・日本テレビ解説委員
「新たに取得する費用の半額である、8000円分の電子ギフトがもらえるというもので、決められた期間内に10年のパスポートを取得・更新し、対象の旅行会社を通じて実際に旅行に出発した18歳以上という条件です。ただし、このサポートは抽選で3210人限定です」

有働キャスター
「やや少ないかなという気はしますが…」

小栗委員
「ほかにも、レンタルWi-Fi130台、電源変換アダプター50台の無料提供や、海外旅行の航空券が当たるかもしれないキャンペーンもあるということです」

■日本経済の活性化を狙う観光庁

有働キャスター
「キャッチフレーズに『今こそ海外!』とありますが、なぜ今、海外旅行を勧めようとしているのでしょうか?」

小栗委員
「観光庁は海外旅行に行く人、つまりアウトバウンドが増えると、日本を訪れる人つまりインバウンドも増えて、日本経済の活性化につながるとしています」

「日本の国際便の数は新型コロナで打撃を受け、今でも日本航空で(コロナ前の)8割弱、全日本でも6割ほどと、(需要が)戻ってきていません」

「航空会社も、海外に出る人が少ない今の状況では、便数を増やそうとはなりません。海外旅行に出かける人が多くなり『行き』の便数が増えると、『帰り』の便数も増え、海外の客を乗せてくることができるので、さらにインバウンドも拡大するということです」

■辻さん「金銭面のさらなる支援を」

有働キャスター
「アウトバウンドを増やすことでインバウンドの拡大まで狙っているということですね。ただ考えてみると、ついこの間まで海外旅行自粛と言われ、一気に真逆の『行こうぜ!』というキャンペーンになっています」

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「みんな海外に行きたくないわけではなく、生活に余裕がなかったり、行きたくても行けないのが今のリアルなのではないかなと思います。そのため、そもそも所得の底上げがまず一番大事なのかなと思います」

「短期的な対策で言えば、例えば思い切って海外版のGoToトラベルをやってみるなど、金銭面で躊躇(ちゅうちょ)している人の背中を押してくれる支援があると、だいぶ行きやすくはなるかなと思います」

有働キャスター
「確かにそうですよね。精神面で言っても、特に今の大学生や社会人になりたての若い人たちは『コロナ、コロナ』で海外がとても遠くなってしまっていると思います。少しでも距離を近づけるようなキャンペーンもぜひ企画してほしいです」

(5月10日『news zero』より)