感染急拡大も進む“ゼロコロナ対策”大幅緩和進む 海外旅行も“解禁”へ 中国
中国では新型コロナの感染が急拡大していますが、政府は“ゼロコロナ対策”の大幅な緩和を進めています。原則、禁止していた海外旅行も“徐々に解禁”する方針です。
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中国では、“ゼロコロナ対策”の大幅な緩和により、新型コロナウイルス感染者が爆発的に増え続けています。
感染が急拡大する中、北京のレストランは「新型コロナからの回復者を優先して雇用!」との求人広告を出しています。「募集 感染経験者または現在感染中の者を優先」との求人も。一度、感染し抗体ができた人の方が再感染のリスクが低いとされ、企業側が採用を優遇するケースが相次いでいるのです。
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大幅な緩和が様々な波紋を広げています。中国政府は、原則禁止していた海外旅行も“徐々に解禁”する方針です。来年1月8日からは、旅行目的でのパスポートの更新手続きなどが再開されることになっています。人々からは海外旅行の“解禁”を期待する声が上がっています。
「大学の3年間、ずっと我慢していた。(海外旅行の)解禁に賛成だよ」
「東京・大阪・沖縄などに旅行したい。わくわくしちゃう」
現地の旅行会社「JTB北京」は、今後、正式に海外旅行が解禁された時に向けて、日本への観光ツアーのプランを準備し始めていました。
JTB北京 島田克己総経理
「苦しい時間を過ごしてきましたけど、“ようやくか…”というようなところで」
ただ、日本やアメリカなどは、中国からの渡航者に対し水際対策を強化する方針で、今後、中国人の海外旅行がどこまで回復するかは不透明です。