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滑走路の近く…宮崎空港で“爆発”  アメリカ製不発弾か 全便発着見合わせ

2024年10月2日 19:41
滑走路の近く…宮崎空港で“爆発”  アメリカ製不発弾か 全便発着見合わせ

2日朝、宮崎空港の滑走路の近くで爆発のようなものがあり、空港が閉鎖される事態となりました。爆発したのは、アメリカ製の不発弾だとみられています。

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宮崎唯一の“空の玄関口”宮崎空港。それは、一機の航空機が通過してから約1分後のことでした。突如起きた“爆発”のようなもの。噴き上がった煙などが、瞬く間に数メートルほどの高さにまで到達しました。“爆発”が起きたのは2日午前8時前、滑走路につながる誘導路でした。

あたりには、がれきが散乱し、地面の一部はめくれあがる事態に…。空港事務所によると、誘導路に陥没が見つかり、すべての航空機が発着見合わせとなりました。

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そのため、空港内は騒然。

グランドスタッフ
「キャンセル? かしこまりました」

変更手続きなどを求める利用客の長蛇の列ができていました。

東京へ行く予定
「東京に飛ぶ予定でした。何も説明がないので、カウンターに並んで説明を聞こうと…」

親子
「困りますね」「とりあえず鹿児島まで行こうと思ってる。鹿児島空港から飛ぼうかなと」「なんとかきょう中に帰りたい」「めどが全然立たないっていうので、困ったね」

影響は約6000人に及んでいるということです。午後には…

記者(2日午後2時すぎ)
「陥没の原因を調べるため、自衛隊が現場に入りました」

空港事務所などによると、誘導路にできた穴は直径7メートル、深さは1メートルほどだといいます。一体、何が起きたのか…。

2日午後4時すぎの会見で、原因が明かされました。

宮崎空港事務所
「米国製の500ポンド爆弾と自衛隊から連絡を受けています」

アメリカ製の不発弾が爆発したということです。

旧海軍の飛行基地として建設された宮崎空港。太平洋戦争末期、空爆を受けている宮崎空港を上空から撮影した写真が残されていました。滑走路を中心に 大量の爆弾が投下されたといいます。そのため、宮崎空港や周辺では2009年と2011年、2021年にも不発弾が見つかり、処理作業が行われたことがありました。今回も同様の不発弾とみられます。

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“爆発”した原因について専門家は…

危険物・防災に詳しい元東京消防庁警防部長・佐藤康雄氏
「埋まってて、もう何十年も爆発してないものについては、そのままにしている状態では爆発しないと思うので、心配はないと思いますが、(今回は)地震・雨の影響で、非常に不安定な状態で置かれていたのかもしれません」

なんらかの衝撃が加わり、爆発した可能性もあるといいます。

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閉鎖された宮崎空港は陥没した地点を埋め直し、3日朝の運航再開を目指すということです。