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iPS細胞で「パーキンソン病」臨床試験へ

2018年7月30日 10:28
iPS細胞で「パーキンソン病」臨床試験へ

京都大学の研究チームが、iPS細胞を使った「パーキンソン病」患者の脳への臨床試験を始めることが分かった。

パーキンソン病は、手足が震え、筋肉がこわばるなどの症状が出る難病で、現在、根本的な治療法はなく、国内に16万人ほどの患者がいるとされている。

この病気は、『ドーパミン』と呼ばれる神経細胞が減少することで発症するため、京都大学の高橋淳教授らのチームは、iPS細胞から作った神経細胞を脳に移植することで症状を改善させる治療法を研究してきた。

関係者によると、実際の患者に移植する臨床試験の計画が国から承認され、近く患者の募集を始めることが分かった。iPS細胞を使ったパーキンソン病の移植手術は世界で初めての試みで、臨床試験により安全性や効果を調べる方針。