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クリック危険!佐川急便“偽サイト”に注意

2018年7月31日 18:48
クリック危険!佐川急便“偽サイト”に注意

宅配便の到着を知らせてくれる便利なメール。しかし、うかつにクリックすると個人情報を盗みとられる危険なメールが出回っているとして、宅配大手の佐川急便が注意を呼びかけている。本物そっくりの偽サイトの存在も。その巧妙な手口とは。

大手宅配業者佐川急便のホームページそっくりに似せた偽のサイト。本物と比べても同じ画像を使いデザインもほとんど同じ。この偽のサイトを使いスマホから個人情報を奪い取られる被害が相次いでいる。

被害に遭ったという人に話を聞いてみると-。

被害にあったAさん「これをされると困るというか、何を信じていいのか」

これは10日ほど前、Aさんの携帯電話に届いたメッセージ。そこには「お客様宛にお荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。下記よりご確認ください」と書かれサイトのURLへ誘導するものだった。

被害にあったAさん「通販を年に1回もしないんですけど、たまたま通販をしたタイミングだったので、そのことなのかなと思って疑いもなく」

そしてURLをクリックして開いたのが先ほどの偽のサイトだった。

被害にあったAさん「佐川急便のHPそのものだったので何も疑わず」

「再配達の依頼」をクリックするとまず、アプリケーションのインストールのセキュリティーを解除するよう説明がある。そして最後にアプリをインストールするよう求めている。Aさんは本物の佐川急便だと思いこれをインストールした。

被害にあったAさん「その瞬間から知らない電話番号から着信が何件も何件も入って、電話に出ると『佐川急便ですか』という電話で、『再配達依頼なんですけど』というような電話が20件くらいあった」

Aさんの電話番号を利用し、今度は別の人に先ほどのような不在届けのメッセージが送られていた。知らない間に個人情報が抜き取られていた。街の人も同じような体験をしていた。

会社員(22)「だまされちゃってカード(情報)を入力しちゃって、電話して止めてもらいました。ちょっとおかしいなと思ったのに開いちゃったので」

会社員(25)「(宅配業者は)よく使うのでひっかかりそうですよね」

大手企業のホームページをまねて信用させる今回の手口。そもそも佐川急便はショートメッセージでの再配達の不在通知を行っていない。

佐川急便は現在HPで注意喚起を行っている。どのようなメールが届くかなど事例を紹介しながら注意を呼びかけている。

情報セキュリティー会社のトレンドマイクロによると、こうした企業をかたり不正なアプリをダウンロードさせる手口は増えているという。

メールの文面やURLがおかしくないか確認すること、アプリは公式アプリストアからダウンロードすること、心当たりがあるか確認すること、OSはセキュリティーが強固な最新にしておくなどの注意点をあげている。