北海道で節電 計画停電回避の動き広がる
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北海道胆振東部地震では、9日までにあわせて39人の死亡が確認され、安否が分からない厚真町の1人について捜索が続いている。一方、北海道では、計画停電を回避するための動きも広がっている。
震度7を観測し、大規模な土砂崩れが発生した厚真町では、9日も捜索が続けられたが、新たな生存者の発見はなく、この地震による北海道での死者は39人となった。厚真町幌内地区では、安否が分かっていない1人の捜索が続いている。
また、日高町では地面や道路で亀裂が発見され、土砂崩れのおそれがあるとして、66世帯119人に避難指示が出された。北海道内では、依然として2500人あまりが避難所での生活を続けている。
一方、停電はほぼ解消したが、北海道電力は苫東厚真火力発電所の復旧には1週間以上かかるとして、各家庭や企業などに節電をよびかけている。
世耕経産相は今のところ、10日ならびに11日の計画停電の予定はないとした上で、次のように述べている。
世耕経産相「道民の皆さん、道内の企業、関係機関、電力会社、政府が、力を結集して、節電目標2割の達成に向けて取り組んでまいりたいと思います」
また、政府は、仮に計画停電が実施される場合でも、被害が甚大な厚真町、安平町、むかわ町の3つの町については、停電を除外することを明らかにしている。
節電に向けた動きを受け、10日からは札幌市が市営地下鉄と市電を、JR北海道が一部の特急列車の運行本数をそれぞれ減らすことを決めている。