2人に1人“パワハラ受けた”上司どうする
世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「2人に1人“パワハラ受けた”」。不動産のクラウドシステムなどを提供する「ダイヤモンドメディア」の武井浩三氏に話を聞いた。
労働団体の連合が、働く人約900人に行った「働き方に関するホンネアンケート」によると「パワハラを受けたことがある」と答えたのは50.2%、2人に1人が「ある」と答えた。
ネット上ではこんな意見が見られた。
「防止にもっと力が入れられるべき」
「まずは関係をしっかり作ることが大事」
「(部下が)間違ったことをしていても、強く言えない」
――この話題について武井さんの意見をフリップに書いていただきました。
「OPEN&FLAT」です。
パワハラに限らずセクハラ、いじめといった問題はなかなか根が深いと思います。個人の努力でできることが限られています。なぜなら、いじめの定義というのは、いじめられた側がいじめられたと思ったら、それはいじめでこれはパワハラも一緒だと思います。
問題の根源が個人の主観、感覚である以上、法整備を行ってもなかなか解決には至らないということが多々あると思います。そういったなかで人間関係を良くするために何が出来るのか。それをわかりやすくキーワードにしたのが「OPEN&FLAT」です。
――武井さんの会社でも「OPEN&FLAT」ということは意識していらっしゃいますか。
僕らも上司のいない組織、管理をしない経営ということをやっているのですが、なぜそれができるのかというとOPENとFLATという2つのキーワードがあるからでして、情報の格差というものがそもそも権力の格差を生んでいきますし、こういった物事は誰が決める、この人はいうことを聞かなければいけないというような二項対立が人間関係を必要以上にゆがめてしまう。
こういったものを全部取っ払うと残るは純粋な人と人の関係性だけですので、もちろんそこでも問題は起こり得るでしょうが、もっとシンプルにそこの問題の修復であったり、そういったところに取り組めるようになると感じております。
――最終的には人対人ということだと思うのですが、パワハラをしないためには、上司はどんなことが必要なのでしょうか。
僕らのような組織はまれな存在だと思います。一般的な企業であればたわいのないつもりで言ったとしても、受け取った側がどんな風に感じてしまうかそこにはすごく差があると思います。
やはり上司自身が自分が力を持っているということを認識すること、これが踏み出す重要な一歩だと思います。
【the SOCIAL opinionsより】