特殊詐欺 被害額約356億8千万円…深刻
去年、全国の警察が把握した特殊詐欺の被害額は約356億8000万円にのぼり、依然、深刻な状態が続いていることがわかった。
警察庁によると、去年の特殊詐欺の認知件数は8年ぶりに減少したものの1万6493件にのぼり、被害額も4年連続で減少したが、約356億8000万円と、依然、深刻な情勢が続いている。
また、全国の警察がオレオレ詐欺の被害者など1099人に行ったアンケートでは、被害者の約8割が「自分は被害に遭わないと思っていた」と答えていて、被害者は被害を免れた人に比べて被害に遭うことを想定していなかった割合が、2割ほど高いことがわかった。
また、被害者の4人に1人が、金融機関の職員などからの声かけがあったにもかかわらず、犯人に現金やキャッシュカードを渡してしまっていたことが明らかになった。