食中毒の原因1位「アニサキス」どう対策?
魚の内臓に寄生する「アニサキス」による食中毒の報告件数が急増し、去年は、食中毒の原因としては1位だったことがわかった。特に増えているのが、カツオ。どんな対策が必要なのだろうか。
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カツオやサバなど主に生きた魚介類などの内臓に生息する寄生虫、アニサキス。発症すると、食中毒を引き起こし、激しい腹痛やおう吐などの症状に見舞われるという。
アニサキスによる食中毒の報告数は、2014年には79件だったがその数は年々増え、去年は468件と5年間でおよそ6倍も増加。食中毒のうちアニサキスによるものが1位となった。
なかでも去年、カツオは生で食べたことによる食中毒が多く報告されている。では、飲食店ではどのような対策を行っているのだろうか?
ある飲食店では、対策の一つとしてまず鮮度。漁師と直接契約しており、新鮮なカツオが手に入るという。
さらにこんな対策も…。
心地酔い真っすぐ 大久保幸訓店主「必ずさばいている時点で目視ですよね。自分で見ていないか、いるかをチェックして」
また、厚生労働省はアニサキスは70℃以上、または60℃以上なら1分加熱。冷凍の場合はマイナス20℃で24時間以上たつと死滅するため、食中毒対策には効果的だという。
これから暖かくなるためアニサキスだけでなく他の食中毒にも十分注意が必要。