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酔って“消防車”購入?意外な活躍の場が…

2019年4月3日 14:33
酔って“消防車”購入?意外な活躍の場が…

本物の消防車を購入したのは酔った勢いだった?驚きの使い道とは…。公園の中に入ってきた消防車。ひさしを出し、テーブルをセッティングして完成したのはパエリアの移動販売車です。

グルメのイベント会場で販売しています。あたりには魚介のおいしそうな香りが。大きな鍋でパエリアの調理をしている平野さん。大阪でスペイン料理店「BANDA(バンダ)」など数店舗経営しています。本場スペインで修業経験もある本格派。おすすめ料理は「オマール海老のパエリア(税込み700円)」です。アルデンテに仕上げたお米にエビの風味がよくきいた一品で、行列ができる人気メニューです

特段、消防車が好きだったわけではなく、酔った勢いからネットで購入してしまったという平野さん。お店で打ち上げがあった日の夜、自宅に戻ってからもビールを飲みながらネットをのぞいていたところ、消防車が売り出されているのを知りました。

当初は20万円の値段でした。100万円くらいならいいかもと気軽な気持ちで入札…そして2週間後ネットを開くと――

平野さん「落札した時はびっくりした」「やり方としてはキッチンカーにするしかないなと」

消防車を改造できる業者探しは難航。屋根を抜き取って高さをかさ増しし、室内を広くするなど工夫し、1年半かけてようやく運用へ。スイッチや計器類など名残はそのままにホースを固定する金具で大鍋をぶら下げます。サーチライトも点灯し暗いところで活躍、いくつもある収納スペースも有効活用しています

イベント会場などに年間30回ほど“出動”。消耗が激しかった車のため、突然の故障があったりとメンテナンスも大変ですが――

平野さん「(お客さんに)声をかけてもらい、覚えてもらいやすいですし、そういった面ですごくこの車を気に入っている」

思いがけず消防車を購入したことについては――

平野さん「悩むくらいであれば飛び込んでやったほうが」「あとあと後悔は少ないのではないか」「楽しんでイベントで料理を作っています」

GWは万博記念公園で出店する予定です。


【the SOCIAL lifeより】