以前、愛媛の名物「じゃこ天」について「貧乏くさい」と発言し、物議を醸した秋田県の佐竹敬久知事。その佐竹知事が今回、新たな「貧乏」発言をし問題になっています。

🔳「貧乏くさい」など数々の問題発言の知事そのニックネームは「殿」

佐竹知事のニックネームは「殿」

4期目を務める秋田県の佐竹知事は、現在の秋田の礎を築いたとされる佐竹家の末裔で、一部からは「殿」と呼ばれているそうです。

　これまでも、国の“新型コロナ対応”を巡り、「内閣府は 素人の集まりなんだよ」や地元秋田県の特産品「比内地鶏」について、「硬い。値段は3倍だが3倍 美味いかは分らない」などといった発言をしていました。

　2023年10月、知事を一躍有名にしたのが愛媛の「じゃこ天」についての「貧乏臭い」発言です。この時、愛媛県の中村知事は「揚げたてのじゃこ天は格別、秋田のきりたんぽ鍋に入れると もっとおいしい」と大人の対応をしました。その後、佐竹知事の発言をキッカケに東京のアンテナショップなどでは「じゃこ天」が爆売れするようになりました。

　発言をキッカケに秋田県と四国で合同ＰＲイベントを行うことになり、さらに秋田県と愛媛県でもＰＲイベントを行いました。佐竹知事は「きりたんぽ鍋」を試食した際に、「比内地鶏の出汁を吸ってちょうど良い」と感想を述べていました。

🔳今度は自県の町に「貧乏なんだよな」 町の担当者「逆手に取って、ふるさと納税などに活かしたい」

またもや「貧乏」発言

　しかし、7月に秋田県の小坂町で、またもや問題発言がありました。小坂町は秋田北東部に位置し、青森県の県境にある総人口4507人、観光名所の十和田湖や「ワイン」や「はちみつ」などの特産品があります。7月11日、知事も参加した小坂町の住民との意見交換会で、参加者からは「老朽化した博物館や図書館の改修を求める声が出ていたのですが、これに対し佐竹知事は、「この町は金がないんだな　貧乏なんだよな」と、またもや「貧乏発言」をしたということです。

　今回の発言を小坂町の担当者は「またやったかと思った。小さい町はどこも厳しいという意味だと思うが、“貧乏”って言うのは無いのでは…」と話しています。

　自県の町を貧乏発言したことについて、当の佐竹知事は「うちは貧乏だからとよく使う。ただ 内輪の話であって、ああいう所で使うのは まずかった」「つい…バカだな、うん、いっつもだ」と言って小坂町の担当者に謝罪したということです。

　今回の騒動を受けて小坂町の担当者は「今回の知事の発言で、『小坂町って何だろう？』と思っていただければありがたい。逆手にとって、ふるさと納税などに活かしたい」と話しています。


(「情報ライブミヤネ屋」2024年7月19日放送)