【ナゼ?】国番号『86』からの着信に要注意!「あなたたちの富士山が早く爆発したことを祈ります」2023年に相次いだ中国からの迷惑電話が再び…1年を経て再開されたワケ
2023年、夏。日本各地に殺到したのが、中国からの迷惑電話。一旦は落ち着いたものの、2024年7月に入って再び急増しているといいます。迷惑電話が相次ぐラーメン店では電話線を抜くなどし、営業妨害に頭を悩ませています。なぜ、今のタイミングで再び急増したのか?背景を追いました。
再び、“あの国”から―。
-(福島市内のラーメン店にかかってきた電話の音声)
-「ありがとう!バカ野郎!バカ!バカ!バカ!」
-「なぜ核汚染水を流すんだ?福島に何の権利があるんだ!」
2024年7月に入ってから、中国からの“迷惑電話”が頻繁にかかってくるようになったという、福島市内のラーメン店『いち豚』。
(『いち豚』福島上町本店・野地広美さん)
「また始まったのか…というのが、ビックリです」
発信元は、中国を表す国番号『86』。2~3日で、20件あまりかかってきたといいます。
中国からの迷惑電話は、過去にも…。
-(大阪のカフェにかかってきた電話の音声)
-「君たちは、バカじゃないか?お前らは、核排水を海に捨てて、お前らは、病気じゃないか。君の家族、全員が、死んだ。バカ野郎」
2023年8月、千葉県内のホテル・大阪市内のカフェ・新潟市内の食堂・静岡県内の役所・福島市内のラーメン店など、全国各地で相次いだ国番号『86』からの迷惑電話。福島市内の市役所・学校・公共施設などにかかってきた中国からの迷惑電話は、2023年8月24日~31日の1週間だけで2037件あったといいます。
そのきっかけは、2023年8月24日から始まった『福島第一原発』の処理水の海洋放出です。当時、中国・外務省は「日本側の行動は、リスクを全世界に負わせ、その傷や心の痛みは人類の子孫まで続きます」と、日本を猛烈に批判。中国のSNSでは、「海鮮は“核海鮮”に改名すべき」など、日本への批判の声が。中国・北京市内の旅行会社では、「処理水の影響が怖い」という理由で、日本への旅行のキャンセルが続出しました。
そんな中増えたのが、中国からの迷惑電話でした。
-(東京・江戸川区の施設への電話の音声)
-「あなたたちは、なぜ排出するのか?あなたたちは、バカ。なぜ、排出するのか?」
静岡・富士市役所には…。
-(静岡・富士市役所の職員)
-「はい、富士市役所でございます」
-(静岡・富士市役所にかかってきた電話の音声)
-「あなたたちの富士山が早く爆発したことを祈ります」
さらに、別の役場にも…。
-(静岡・函南町役場にかかってきた電話の音声)
-「もしもし?もしもし?」
-(静岡・函南町役場の職員)
-「はい、函南町役場です」
-(静岡・函南町役場にかかってきた電話の音声)
-「バ・カ・ヤ・ロー!!!」
そして、処理水とは何ら関係のない、新潟の食堂でも…。
(『やなぎ亭』久住奈緒さん)
「変な番号だったんで、何だろうと思って出たら、わからない言葉で。すっごく怒っているのは、わかるんですけど…(笑)」
その後、一旦は落ち着きましたが、2024年7月に入って再び福島市内のラーメン店にかかってくるようになったという、中国からの迷惑電話。このラーメン店では営業に支障が出たため、電話線を抜いたということです。
(『いち豚』福島上町本店・野地さん)
「お客様からの電話が取れないというのが、どうしようかなと悩んでいるところです」
なぜ今、迷惑電話は再開されたのでしょうか?中国人ジャーナリスト・周来友氏によると、「まもなく処理水放出から1年なので、関心度が上がっているのではないか」といいます。また、一部のネットユーザーは“反日思想”の持ち主として抗議活動のために行っていますが、周氏は「実際、誰に電話をかけているのかは認識していないと思われる。電話番号のリストが出回っているので、かけたい人は誰でもかけられる状態だ」と指摘。ネットユーザーの中には、アクセス数を稼ぐために、あえて嫌がらせを行っている人もいるということです。
(「情報ライブ ミヤネ屋」2024年7月12日放送)