マスク着用緩和…「余ったマスク」でお得に! 未開封で“1000円クーポン券”と交換も
マスクの着用が屋内・屋外ともに個人の判断となり15日で3日目です。少しずつ“脱マスク”が進んでいますが、今後、増えそうな悩みが「余ったマスク」について。こうした中、都内の飲食店が、余ったマスクをお得に活用できる取り組みを始めました。
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東京観光の定番「東京スカイツリー」は、今月13日から天望デッキではマスクの着用を客個人の判断に委ねたため、15日はマスクなしの観光客もちらほら見られました。
東京スカイツリータウン 広報事務局・箱石結衣子さん
「約1~2割のお客さまが、マスクを外して楽しんでいる様子がうかがえます」
一方、東京スカイツリーでは、エレベーターや混雑した場所ではマスクの着用を推奨していることもあり、次のような声が聞かれました。
70代
「(エレベーターは)狭いから一応、みんな周り見てもやっているし(マスクをつけた)。のぼってきたらすぐ(マスク)とって『ハァ』って」
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マスクの着用が屋内・屋外ともに「個人の判断」となり15日で3日目です。場所によって早くもマスクの着用状況に“差”が生まれています。
屋根がない2階建てバスで都内の名所を巡る観光ツアー「スカイバス」では、添乗員はマスクの着用を継続する一方、乗客のマスク着用は個人の判断としています。それにもかかわらず、乗客28人のうち27人がマスクを着用していました。
日の丸自動車興業 崔榮晋さん
「バスの座席の間隔が狭いところもありまして、お客さま自身で予防対策としてつけている」
乗客の中には、3年続けた習慣から抜け出せないという人もいました。
乗客(60代)
「3年間もマスクをつけた生活をしていたので、まだその延長で、それが普通という感じかなと」
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一方、日常を取り戻すために大きな判断をしたのは、東京・葛飾区にある保育園です。保護者の同意を得た上で、保育士のマスク着用を個人の判断に委ねることにしたのです。
出会った時からマスクが当たり前だった保育園生活。初めて見た先生の顔に、園児も最初はとまどっていたといいます。
青鳩ともだち保育園 酒井悠美園長
「マスクがない方が安心感であったり、表情が豊かになったりというところで、笑顔があふれる保育園生活ができたらいいなと思っています」
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場所によってはメリットも生まれる“ノーマスク”ですが、今後、増えそうな悩みが「余ったマスク」についてです。
40代(東京・千代田区)
「(マスクの在庫は)だいたい3箱くらい。そのうちの3分の2くらいが余っている」
今、その余ったマスクをお得に活用する方法があるのです。
都内にある飲食店「牡蠣ビストロ ニュー貝殻荘」が今月13日から始めたのが、未開封のマスク1箱と1000円分のクーポン券を交換してくれるサービスです。3000円以上の会計につき1枚、利用できます。(※キャンペーンは3月末まで・グループの全国13店舗で5月まで使用可)
お客さん
「1000円だったら大きいので、すぐ交換したいと思いました」
「マスクを買うのにもお金がかかっているので、還元できるというのはうれしい」
余ってしまったマスクで、店の名物・カキ料理も食べられます。
ニュー貝殻荘 統括・宍戸道夫さん
「コロナの間は皆さん会食の機会もないし、ずっと悶々(もんもん)としていたと思う。ようやくマスクがとってもいいとなって、僕らもお客さんの笑顔が見たいと、そういうところを目指して、このような取り組みを思いつきました」
交換した箱入りのマスクは、医療機関や高齢者施設へ寄付する予定だということです。