つける人・はずす人・迷う人 マスク着用「個人の判断」に ディズニーに美容室やカラオケは…
マスク着用が大きな転換を迎えました。13日から屋外・屋内ともに個人の判断に委ねられることになりました。街にはつけている人、外している人、そして、どうするか悩んでいる人がいました。
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マスク生活はどう変わっていくのでしょうか。13日、街ではまだまだマスク姿の人たちが見られました。
マスクを着用する主婦(60代)
「自分だけ外すっていうのは、ちょっと勇気いるかな」
判断に迷う人もいれば、外す判断をした人もいました。
マスクを外した会社員(30代)
「もともとつけたくなかったから、つけなくていいかなと」
そしてあの“銀座のシンボル”、百貨店の入り口前のライオン像も約3年ぶりに素顔がお披露目されました。全国的な新型コロナウイルスの流行がはじまった2020年にマスクが着けられましたが、13日から客へのマスク着用ルールを店が変更したことに合わせ、マスクを外したということです。久しぶりの姿に記念写真を撮る人もいました。
マスク生活の大きな転換点となった13日、屋外だけでなく、屋内もマスクの着用を「個人の判断に委ねる」ことが基本となりました。ただ、12日夜、渋谷の街では屋外でもマスクをつけている人がほとんどで、日付が13日になっても大きな変化は見られませんでした。
実際、マスクの着用にどの程度、変化が出ているのでしょうか。AIによる解析で都内3か所を1週間前と比べると違いが見えてきました。
13日の東京駅はマスクをつけている人が89.7%でした。前週の6日の95.6%と比べると6ポイントほどマスクをつけている人が減っていました。また、表参道でも先週の68.7%から6ポイントほど減り、62.3%でした。商店街の戸越銀座では91.6%から76.3%と約15ポイントも大きく減少。全体的にマスクをつける人の割合が減っていました。
街の人たちからは、次のような声が聞かれました。
10代
「顔見せるのが少し恥ずかしいです」
20代
「化粧もちゃんとしなくちゃいけないっていう生活リズムがまだ慣れない」
70代
「やっぱり怖いし、今、高齢者の方が亡くなって」
60代
「他の人にうつすっていうのも避けたいので、様子見ながら徐々にと」
80代
「若い人たちはいいかもしれないけど、お医者さん行ってもみんなマスクしてるから、本当にみんな周りの様子見ながら徐々に」
世代により理由は違いますが、幅広い年代で「すぐにはマスクを外せない」という声が聞かれました。
こうした声は、東京ディズニーリゾートでも聞かれました。オリエンタルランドは13日からマスク着用の基準を変更し、来園者個人の判断でマスクを外すことができるようになりました。
園内ではマスクを着用する来園者
「自分だけつけてないと白い目で見られそうで」
来園者
「コロナになって痛い目見るの嫌なんで」
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都内にある美容室では、オープン前の準備でこれまで設置していた検温の機械を外していました。この店でも、13日からは客のマスク着用は個人の判断になりました。
お客さん
「(マスクなしで)ちょっとすがすがしい気持ちになりますね」
客がマスクを外せることで、メリットがあるといいます。
ZA/ZA AOYAMA 古川愛海さん
「今までより、お客様のお顔を見られるということで、よりそのお客さまのパーソナルにあったデザインを提供できる」
その一方でマスクを着用している客もいました。
客
「恥ずかしいまではいかないとしても、これが当たり前っていう
店では、スタッフのマスク着用はこれまで通り続けるといいますが…
ZA/ZA AOYAMA 古川愛海さん
「いずれかは(マスクを)外していって、みんな顔が見えた状態で営業できたらいいかなとは思います」
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都内にあるカラオケ店では、マスク着用の緩和に期待をしていました。
カラオケロック 大谷元昭代表
「マスクが取れるのをきっかけに、みなさんが戻ってきてくれたらいいなと」
客は新型コロナ感染拡大前の5割ほどというこの店では、13日から客と従業員ともにマスクの着用を個人の判断にすることを決めました。
ただ、従業員からは「仕事中だけは(マスク)しようかなと思っています」との声も聞かれました。マスクを外したい気持ちもありますが、客と近くで話すこともあるため感染予防ですぐには外せないということです。
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厚生労働省は、医療機関や高齢者施設を訪問する時などは今後もマスクの着用を推奨しています。