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陛下、最後の宮中祭祀 皇太子さま穏やかに

2019年4月30日 14:33
陛下、最後の宮中祭祀 皇太子さま穏やかに

平成最後の30日、天皇陛下は日付が変わると同時に退位されることになる。陛下は午前、皇居の宮中三殿で、この日、退位の儀式を行うことを報告する儀式に臨まれた。

皇居は雨が降ったりやんだりしている。朝から続いていた雨は、儀式の時間にはやみ、時折、薄日がさした。鳥のさえずりが聞こえるだけという静かな中で、儀式は行われた。

30日午前10時、天皇陛下にとって最後の宮中祭祀(さいし)となる儀式は、皇太子さまや秋篠宮さま、宮内庁職員らが見守る中、静かに執り行われた。陛下は、最後となる天皇の装束「黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)」に身を包み、宮中三殿の賢所と、その後、皇霊殿、神殿に拝礼し、この日、退位の儀式を行うことを報告された。陛下の裾を長く側近をつとめた侍従がひき、厳かな中で陛下がまっすぐ前を向かれていたのが印象的だった。

一方、皇居を訪れる際、皇太子さまは、いつも通りの穏やかな落ち着いた表情を見せられ、即位に向けて長く準備し、心が定まっている印象を受けた。

午前の儀式を終え、天皇皇后両陛下が行われる儀式は、このあと午後5時からの「退位礼正殿の儀」のみとなった。国の儀式として300人あまりが出席して行われ、陛下は安倍首相の国民を代表する挨拶のあと、最後のお言葉を述べられる。長さは2分あまりとみられ、最後に陛下がどのようなことを述べられるのかが注目される。

儀式後、両陛下は皇族方や宮内庁職員らの最後の挨拶を受け、退位の瞬間、午前0時はお住まいの御所で静かに迎えられるという。

さきほど、皇居の宮殿ではあす5月1日の即位の儀式のリハーサルが行われたという。リハーサルは先週末にも行われたのだが、もう一度手順を確認するために行ったということで、1日に向けての準備も着々と進められている。

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