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【速報】兵庫県知事のパワハラ疑惑で県政が停滞?兵庫県内の市長が集まり県への対応を議論

2024年8月7日 13:30
【速報】兵庫県知事のパワハラ疑惑で県政が停滞?兵庫県内の市長が集まり県への対応を議論
兵庫県市長会の臨時総会(7日)

 兵庫県内の29市の市長で構成される「兵庫県市長会」の臨時総会が、7日午後1時半から神戸市内で始まりました。斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などが原因で停滞する県政について議論されました。

 会長の丹波篠山市・酒井隆明市長は冒頭に「今の事態はたいへんゆゆしき残念な事態」と述べ、「兵庫県のことがいろいろと報道され、たいへん心配している。斎藤知事県政の3年間どうだったのか、今後どのような関係を築いていけばいいのかなど、意見交換をさせていただきたい。対等な立場で連携がとれるような関係が構築できれば」と発言しました。

 市長会は定期的に知事に対し、市では解決が難しい問題について要望を伝えています。次の開催予定は23日で、今回の臨時総会では、23日に要望する内容について議論しました。

 総会では各首長が、斎藤県政の問題点などについて意見交換し、西宮市の石井登志郎市長は、知事の問題点として、自治体とのコミュニケーションが不足していると指摘しました。

 また知事に伝えるべき内容として、川西市の越田謙治郎市長は、「通常通り、知事が1人、副知事が2人、部長たちがしっかり機能しているという体制に一刻も早く改善すべき。県政の状況は非常に危機的な状況」と発言しました。加東市の岩根正市長は、「これから来年度に向けての新たな政策の議論が生じる。政策議論には知事の指導力が必要になる。今の体制で議論ができるのか、今後に向けての体制をしっかり建て直してほしい」と述べました。

 一方で、神戸市の久元喜造市長は、「県と市は対等。県の体制が不十分なことで影響を受けるかもしれないが、県内部の体制に我々が言及すべきではない」と述べました。

 知事のパワハラ疑惑などが告発されて以降、各市では、県と市が連携して進める事業が遅れるなど、県政の停滞による弊害が出ています。

 臨時総会後、会長の丹波篠山市の酒井市長は会見を開き、23日に要望する内容として、「県民が今の県政に対して憂いている状況。一日も早く体制を整え、県民に信頼される県政を作る」ことなどを要望する方針だと明らかにしました。

■「組織のマネジメントが崩壊している」市長から知事の辞職を求める声も

 これまでに、一部の市長は知事に対し苦言を呈しています。

 7月、小野市の蓬莱務市長は、小野市が兵庫県と共に行う産業団地の整備事業に関する協議が、2カ月以上にわたって進まないなどの影響が出ていると指摘。「組織のマネジメントが崩壊している」として「今トップとしてなすべきことは辞職以外にはないのではないか」と発言しました。

 また、加古川市の岡田康裕市長も「県にも優秀な職員がおられ、通常業務や以前からの事業は粛々と動かしていると思うが、何か新しいことを始めていこうにも、機能不全状態かもしれない」と発言し、県の来年度予算の編成についても「信頼関係の中で作ることができなくなってしまう。非常に心配している」と懸念を示していました。

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