来月から「ひまわり9号」運用開始へ
気象衛星「ひまわり8号」が7年あまりの観測を終え、来月から「ひまわり9号」が観測を行います。
天気予報や台風の観測などに欠かせない気象衛星「ひまわり」ですが、現在、運用されている「ひまわり8号」は2015年から7年あまりにわたって観測を続けています。
「ひまわり8号」は搭載センサーの設計寿命を迎えることから、気象庁は、2016年に打ち上げ、バックアップとして待機運用していた「ひまわり9号」に来月13日から切り替えて観測を行うと発表しました。
一方、観測を終えた「ひまわり8号」は今後、バックアップ機として「ひまわり9号」の近くの軌道上に待機してトラブルに備えるということです。
気象庁によりますと、ほぼ同じ性能を持つ「ひまわり8号・9号」は以前運用されていた「ひまわり7号」と比べて撮影画像がカラーとなったほか、解像度が倍になり、観測間隔が短くなったことで精密な画像で雨雲の様子を観測できるようになっています。
来月から観測が始まる「ひまわり9号」の運用は2029年までで、気象庁は、大気を立体的に3次元での観測が可能となる最新の観測センサー「赤外サウンダ」を搭載した次の気象衛星の製造を今年度中に着手したいとしています。
※写真:気象庁提供