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オスプレイ墜落 米軍に飛行停止を要請 自治体からは不安の声

2023年11月30日 18:09
オスプレイ墜落 米軍に飛行停止を要請 自治体からは不安の声

鹿児島県の屋久島沖にアメリカ軍のオスプレイが墜落した事故で、30日も乗組員の捜索が続いています。政府は安全が確認されるまで飛行を停止するよう要請。配備が予定されている自治体では不安の声も上がっています。

   ◇

記者(30日午前8時半ごろ)
「屋久島空港東側の海岸付近です。自衛隊や米軍ヘリなどによって捜索活動が続けられています」

複数の自衛隊員が海に目を向けていました。

29日午後、アメリカ軍のオスプレイが鹿児島県の屋久島沖に墜落しました。その瞬間を目撃したという人は…

墜落の瞬間を見た地元の漁師
「機体をくるくる横回転、3回くらいくるくる回って、そのあとオレンジ色の爆発した感じ。そのあと10秒もしないくらいで海水面上に墜落して」

周辺には、ヘリの破片のようなものが散乱していました。

現場付近では、救命いかだも見つかりました。そこには、「USA」の文字がありました。海上保安庁の職員なのか、中を確認していますが、使われた形跡はなかったということです。

8人が乗っていたというオスプレイ。周辺を捜索していた漁船が29日に、海上で男性1人を発見したといいます。

屋久島町の港で29日夕方に撮影された映像には、消防隊員が心肺蘇生を行う様子が映っていました。

第10管区海上保安本部(29日)
「発見・揚収された1名は外国人と思われる白人です。緑色の迷彩服に救命胴衣着用。医師が死亡を確認した、その場で」

残る7人の行方は分かっておらず、捜索が続けられています。

今回の事故についてアメリカ国防総省は、「事故の原因は現在のところ不明」と発表。日本政府は、在日米軍のオスプレイの飛行停止を求めたことを明らかにしました。

松野官房長官(30日午前)
「国内に配備された(米軍)オスプレイについて、遭難救助活動を除き、安全が確認されてから飛行を行うよう要請した」

こうした中、30日も沖縄では米軍オスプレイの飛行が確認されています。

不安の声も広がっています。佐賀空港には、陸上自衛隊のオスプレイの配備が予定されています。

佐賀県民(70代)
「佐賀空港でもこんな事故あったら大変だから、もう少し慎重になってから配備された方がいいのでは」

佐賀県民(30代)
「不安かなと。あまり歓迎はできない」

佐賀県知事は、事故に関して強い関心を持っているとした上で…

佐賀県 山口知事(29日夜)
「防衛省には米軍とよく話して、すぐに情報提供をしてほしい」

まずは、一刻も早い乗組員の救出と事故原因の究明が求められます。

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