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西日本豪雨1年 岡山・倉敷市真備町は今

2019年7月5日 17:25
西日本豪雨1年 岡山・倉敷市真備町は今

今回の豪雨は鹿児島県と宮崎県を中心に降ったが、ここ3年間は7月に大きな豪雨災害が起きている。2年前のきょうは40人が犠牲となった九州北部豪雨、そして1年前は14府県という広い範囲を襲った西日本豪雨が起きた。当時、豪雨によって発生した土石流や川の氾濫で200人以上が犠牲となった西日本豪雨の発生から6日で1年を迎える。大規模な河川の氾濫が起きた岡山の真備町から伝える。

岡山県で最も大きな被害を受けた倉敷市真備町。豪雨によりここ末政川の堤防など8か所で堤防が決壊し、大量の濁流が町に流れ込んだ。

流れ込んだ水は最大で5メートルの高さとなり、町は二階建ての民家の屋根までつかった。全世帯の半分以上が水につかり、約5000世帯が全壊の被害を受け、51人が亡くなった。その多くは逃げ遅れた高齢者だ。

決壊した堤防は先月、元の高さまで復旧された。現在はより堤防を高くし、幅を広げる工事が行われている。堤防の近くでは家の解体工事やリフォームが進んでいて、真備の人たちは少しずつ町に戻ってきている。しかし、まだ人口の3分の1、6200人は町の外の仮設住宅での暮らしを余儀なくされている。

豪雨から1年。町の人たちからは不安の声が聴かれる。復興はまだ道半ばだ。