川に“黒いダイヤ”現る…地元住民ビックリ
海にいるはずのマグロがなぜか川に現れ、地元の住民を驚かせている。しかも、そのマグロは「黒いダイヤ」とも呼ばれるクロマグロとみられている。一体、なぜ、川を泳いでいるのだろうか。
青森県八戸市を流れる新井田川。私たちのカメラがとらえたのは、みなもを揺らす黒い影…。
目撃者「ぐるぐるぐるぐる。回ってますもんね」
川には似つかわしくない巨大な魚。現場には多くの見物人が。
目撃者「びっくりしました。結構、思ってたより大きくて」
巨大な魚を発見したのは4日午前中のこと。発見した人が撮影した動画には、ヒレを左右に動かし、ゆうゆうと泳いでいる様子が映っている。
「新井田川に泳いでたんだけど、なにごと?」
さらに別の人も。
「朝5時なんかいた!八戸新井田川」
近くで見ると、体長はゆうに1メートル。
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映像を地元の水族館に見てもらった。
県営浅虫水族館、魚類グループ、杉本匡さん「体形もぷっくりしてて、非常にサイズ的にもクロマグロの可能性が高いですね」
なんと、この魚は海で生活する「クロマグロ」の可能性が高いという。
目撃者「びっくりした。川にマグロいると思わねえ」「けっこう1メートル以上あった。頭が黒くて黒光りして、クロマグロだ」
クロマグロがいたのは、「まぐろ」で有名な大間町から南におよそ100キロ先の八戸市の新井田川。八戸の港から川を遡ることおよそ4キロ。こちらの橋の下辺りで発見された。
その希少価値の高さから「黒いダイヤ」とも呼ばれるクロマグロ。中でも「大間まぐろ」は平均100キロ前後で、今年の初セリでは、史上最高額の3億3360万円をたたき出しマグロの中でも最高級品とされている。
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なぜ、海から4キロも離れた川にいたのだろうか。
杉本匡さん「まず、自分からすすんで(川などの)淡水域に入るってことはないので、何かしらの要因で迷いこんだというのが一番考えられる。たまたまエサを追ったか何かで(川に)入り込んで」
専門家は、太平洋を回遊しているクロマグロの群れからエサを追うなどしてはぐれ、川に迷い込んでしまった可能性を指摘する。また、心配な点が…。
杉本匡さん「もう今くるくる回っちゃっていますんで、かなりもうマグロにダメージがあるのかなという感じがする」
マグロは、長時間淡水にいると、身体のバランスがくずれてしまうため長くはもたないという。川を管理する青森県は、マグロは少しずつ河口に戻ってきているという事で推移を見守りたいとしている。