「大崎事件」4度目の再審請求を認めず 福岡高裁宮崎支部
鹿児島県の原口アヤ子さん(95)が裁判のやり直しを求めている大崎事件で、福岡高裁宮崎支部は弁護側の即時抗告を棄却し、裁判のやり直しを認めませんでした。中継です。
原口アヤ子さん(95)が裁判のやり直し、再審を求めている大崎事件で、福岡高裁宮崎支部は地裁の決定を支持し、弁護側の即時抗告を棄却する決定を出しました。
1979年、鹿児島県大崎町で義理の弟を殺害し、遺体を埋めた罪で服役した原口アヤ子さん(95)が、裁判のやり直しを求めている大崎事件。これまでに3回、再審開始の決定が出ていますが、いずれも上級審で取り消され、4度目の再審請求です。
弁護側は、被害者は転落事故の影響で頸髄を損傷し、殺害時刻にはすでに死亡していたと主張。救命救急医の医学鑑定書などを新たな証拠として提出していました。
福岡高裁宮崎支部の矢数昌雄裁判長は「地裁の判断は論理則、経験則に照らして、おおむね不合理なところはない」としています。
44年にわたる原口さんの無実の訴えは、またも裁判所に届きませんでした。